使うほど飴色に変化し、手に馴染む竹製品
古くから日本の暮らしに親しまれてきた竹製品を大分県別府市で発信し続ける雅竹さん。便利なものがあふれている今だからこそ、”ひとつのものを大切に使う”という価値観を見直すときがきていると考える雅竹さんは、使い込むほどに艶を増し、自分だけの経年変化を愉しめる竹製品を「古きを知り、新しさを知る」精神で日々作り続けています。

湯けむりが立ち上がる大分県別府市
大分県別府市は、町中湯けむりが立ち上がる温泉地です。また九州は竹が多く採れる土地で、北部では主に真竹、南部では孟宗竹が育生され、室町時代には行商に使う籠が多く作られるようになります。江戸時代に入ると別府が日本一の温泉地として有名になり、日本各地から湯治客が訪れるようになります。滞在中に使う飯籠や米あげざる、竹の盆ざるに好きな野菜や玉子を乗せて温泉の蒸気で蒸す、地獄蒸しを体験することで自宅に持ち帰って使いたいとの声が上がり、盆ざるの人気は広まっていき、別府竹細工が日本中に広く知られるようになります。
真竹(まだけ)のこと
真竹は、10~20mの高さがあり、直径5~15cm程度になります。筍は少し苦みがあることから苦竹と書く事もあります。節間が長く粘りやしなりがあり、日本の竹の中では竹製品や竹細工、竹工芸などの材料として最適とされています。青々とした色合いも美しく、正月飾りや青竹酒器などの青竹細工としても使われますが、油抜きをするひと手間を掛けることで、より美しい白竹として使われることが多いのが特長です。
孟宗竹(もうそうちく)のこと
孟宗竹はもともとは中国原産で、雪の寒い日に年老いた母親のために筍を掘りにいった孟宗という人物にちなんで名付けられました。江戸時代に中国から日本に入ってきて最初に植えられたのが京都という説と鹿児島という説の二つあります。国内の竹では最大の大きさで10~20m高さに直径は8~20cm程度になります。竹の身に厚みがあるので、削りだしてカトラリーにしたり、竹しゃもじにしたりと、太い直径を活かした竹細工に用いられます。
雅竹の作り手のこと
1日で1mも伸びることがある成長力を持つ竹は、しなやかで丈夫な上に、裂きやすく加工しやすいので、古くから重宝され日本の暮らしを支えてきました。自然環境を整えるためにも、竹を山から切り出すことは理に叶っています。切り出した竹を無駄にすることなく、各家庭で農具や生活に必要な道具として手作りし使ってきた、この土地だからこそ、手のうまい作り手の方がたくさんいらっしゃるのだと思います。
雅竹の商品一覧
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