環境にも人にも優しい素材
1930年頃から棕櫚(しゅろ)製品を作り続ける高田耕造商店さん。棕櫚はヤシ科の常緑高木(1年中、葉を落とさず緑を保つ高木のこと)で、幹を抱くように巻く樹皮は腐りにくく伸縮性に富み、古くから繊維を取るのに重宝されていました。高田耕造商店さんでは、古くから伝わる技法を用いて、職人の手でひとつひとつ丁寧にものづくりしています。固く、ゴワゴワとしたイメージが定着している「たわし」。そんなイメージを覆す手肌にも環境にも優しい自然素材の棕櫚たわしは、先人たちの育んできた知恵を現代の生活に合わせて共有する高田耕造商店さんの理念を体現する逸品です。毎日使うものだからこそ、使う人にも、モノにも、環境にも優しくありたいと願う、暮らしに密着したブランドです。

棕櫚について
かつては、紀州(和歌山)の重要な産物であった棕櫚。しかし、それも時代とともに輸入品の棕櫚やパームヤシなどに取って代わられ、国内では棕櫚を手入れする農家が減少し、棕櫚山も少なくなっていきました。「紀州の伝統の棕櫚産業を守っていくためには、まず棕櫚山を守らなければならない」そんな想いを胸に、棕櫚山育成プロジェクトを立ち上げ、良質な棕櫚の栽培を長い年月をかけて行っています。高田耕造商店さんはそんな棕櫚愛溢れる会社なのです。
耐久性が必要とされるキッチン用品には、コシの強さが特徴の輸入棕櫚を使用しています。用途から素材を厳選して作っているので、使い心地も抜群です。食材を繊細に扱うプロの料理人もリピーターになるほどの高い品質で、キッチンのいたる場所で活躍すること間違いありません。
耐久性が必要とされるキッチン用品には、コシの強さが特徴の輸入棕櫚を使用しています。用途から素材を厳選して作っているので、使い心地も抜群です。食材を繊細に扱うプロの料理人もリピーターになるほどの高い品質で、キッチンのいたる場所で活躍すること間違いありません。

職人の手技
まずはじめに、裁断機で天然の棕櫚繊維の束をたわしの寸法に合わせて裁断します。それらを専用の機械にセットした折り曲げた針金の間にすき間無く挟み込みます。何度も指先で繊維をほぐしながら均一な厚みになるように調整します。厚みが揃ったら、ハンドルをグルグルと回して針金に棕櫚を巻き込み、棒状に仕立てていきます。棒状の棕櫚をさらに刈り込み機で綺麗に刈り揃えて棒たわし、つまりたわしの原型の出来上がりです。ここからはそれぞれの用途に合わせてこの棒たわしを変形させて仕上げていきます。たわしを作る工程は、ほとんどが職人さんの経験からくる手の感覚のみが成せる技なのです。

高田耕造商店の作り手のこと

厳選された品質の高い材料、そして長年受け継がれてきた職人たちの繊細な技。そのどちらが欠けても、高田耕造商店さんの品々を作ることはできません。それだけ素材も人も大切にしているのだと思います。だからこそ高田耕造商店さんの道具はどれもみな、人の手の温もりがある素敵なものばかりなのだと思います。効率だけを考えれば、たしかに機械で生産した方がたくさん作れるかもしれません。でも「使い手にとって毎日安心して使えるものを、10年、20年と長く役に立てるものを」という視点で考えたとき、先人たちが守り続けてきたやり方が、その答えであると確信して日々ものづくりをしているそうです。人が作る、人の道具でありたい。70年あまりに渡って守り続けてきた想いと職人の技を次代に受け継いでいくことで、使い手のみなさんの毎日に寄り添い続けたいと考え、またひとつたわしは出来上がっていきます。
高田耕造商店の商品一覧
![]() ¥1,320 | ![]() ¥1,540 | ![]() ¥1,980 |
![]() ¥2,420 | ![]() ¥2,860 | ![]() ¥3,080 |
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