ものづくりのまち燕三条
燕三条は、新潟県のほぼ中心「県央地区」に位置しており、信濃川や越後平野が望める国上山(くがみやま)など自然に恵まれた土地です。燕三条市という地名はなく、燕市と三条市を合わせた呼称です。この燕三条は古くから刃物や金物、洋食器の生産が盛んです。だからこそ、金属加工技術を持つスペシャリスト達が集まるエリアなのです。この金属加工にはたくさんの工程があり、加工ごとにその技術に特化している工場へ外注して商品を製造する分業制が燕三条の特徴でもあります。そんな中和田助製作所さんは、燕市に2つの工場を持ち、プレス加工から溶接、研磨、包装など全てを一貫して自社工場で行っています。近年では産地イベント「燕三条 工場の祭典」が行われており、多くの工場で現場を見学できるなど、全国的にも注目を集めています。

自社技術を活かしたモノづくり
まず鉄板をカットしていきます。設定した長さにカットする「シャーリング」した後、製品の形状に材料を切り抜く「ブランク」を行います。次にフライパンの形状にしていきます。一般的なプレス加工は、鉄板を金型で圧着させて形にしていきますが、これでは「厚み」を保つことができません。「鉄丸フライパン」の特徴でもある厚みを保つためには「スピニング加工」を行なっていきます。この加工は陶芸のろくろに良く似ていて、金属を伸ばしながら型に合わせて成型していきます。形が出来上がったら「削り」と呼ばれる工程で、形を整えていきます。さらに表面をサンドペーパーで磨き、取っ手を取り付けて完成です。ひとつの商品を作る上で、その特徴を生かした生産方法を考慮して丁寧なモノづくりが行われています。同じ材料、工程でも、仕入れた鉄板や気温、機械の調子など僅かな違いで不良が出る場合もあります。職人はその都度ベストな体制で作業を行っています。日々変わる状況を見極め、品質を守るその一つ一つの積み重ねが技術の向上につながり、和田助製作所さんの商品を支えています。

WADASUKEの作り手のこと
1923年(大正12年)に和田助治郎(SUKEJIRO WADA)氏が新潟県燕市で創業した和田助製作所さんは、業務用金属器物の製造・販売を行っている会社です。主要設備だけで17以上の金属加工が行える機械を有し、業務用を中心とした調理器具を2000点以上作り上げます。流行にとらわれることのないシンプルなデザインと確かな品質で、プロの料理人をはじめ、多くの方に満足いただけるよう、自社技術を活かしながら商品づくりを行っています。和田助製作所さんのものづくりの精神として、「何でも試してみる」が受け継がれています。“もっと製品を綺麗にできないか” “もっと製造技術を上げられないか”など日々向上心を持ちながら、作業が進められています。
たとえば、勤続44年の大ベテラン元工場長のH氏の話です。お客様から20数年前に購入した商品に手を加えて、オリジナル商品を作って欲しいと依頼があったそうです。当時の担当者は既に退職していたため、H氏に声が掛かります。「あ~この商品か!懐かしい。」と一言。H氏の長年培ってきた経験と技術で、無事お客様のご要望に応えることができたそうです。お客様とモノづくりに真摯に向き合い、日々技術を磨いているからこそブランドを守り続けられるのだと思います。
たとえば、勤続44年の大ベテラン元工場長のH氏の話です。お客様から20数年前に購入した商品に手を加えて、オリジナル商品を作って欲しいと依頼があったそうです。当時の担当者は既に退職していたため、H氏に声が掛かります。「あ~この商品か!懐かしい。」と一言。H氏の長年培ってきた経験と技術で、無事お客様のご要望に応えることができたそうです。お客様とモノづくりに真摯に向き合い、日々技術を磨いているからこそブランドを守り続けられるのだと思います。
WADASUKEの商品一覧
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