秋田県唯一の塩工房「男鹿工房」



海に囲まれた豊かな土地
秋田県男鹿市は日本海に少しだけ突き出たところにあります。男鹿市と言えば「なまはげ」が有名ですが、近年では‟日本のウユニ塩湖”としてSNSで話題になっている「鵜ノ崎海岸(うのさきかいがん)」や、美しい海と夕日の絶景スポットの「ゴジラ岩」、青々とした芝生で覆われた姿が佳景な「寒風山(かんぷうざん)」が有名です。郷土料理では石焼料理があり、自然や伝統を今に伝える魅力溢れるところです。三方を海に囲まれ、自然豊かな土地で丁寧に塩をつくっている男鹿工房さんは、秋田県に在る唯一つの塩工房です。

 


塩づくりは温度が要
男鹿工房さんの塩づくりは早朝6時から始まります。まず、塩の基となる「母液部屋」と塩を結晶化させる「結晶部屋」の7つの塩釜の竈(かまど)に燃料となる薪を入れ、火をおこします。塩釜に海水を入れ、一定の塩分濃度まで約12時間煮詰め、塩の基となる「母液」を作ります。真夏には室温が40度以上にもなり、大変な作業です。この「母液」を結晶部屋に移し、一日かけて「平釜」で丁寧に結晶化させます。さらに1日かけてにがりを切り乾燥させ、温度や季節にもよりますが大体5~6日間かけて、海水1500ℓ~2000ℓから約40㎏の塩が出来上がります。塩づくりは温度が要で、夏は気温も高いので早く海水が蒸発していきますが、冬は気温が低いのでその分、長い時間かけなければなりません。また、燃料となる木材の大半は外で管理しているため、雨や湿度の影響も受けやすく梅雨や雪の時期も大変です。毎日変化する気候に応じて、職人さんが昔ながらの工程で丁寧に丹念に美味しい塩を作っています。

 

画像提供元:株式会社男鹿工房

なまはげパッケージがいい
男鹿市を象徴するなまはげのパッケージが印象的。はじめはこのパッケージに惹かれて、藻塩を手に取り、天ぷらに添える塩に使ったと思います。食べてみたら、「いつもと違う!」「角が立ってない!」と、その美味しさに驚き、今では塩も藻塩も愛用しています。男鹿工房さんの塩も藻塩も、とてもまろやかな味わいで香りがよく、塩味の奥にあるほのかな甘みがたまりません。

 




男鹿工房の作り手のこと

男鹿工房では男鹿市出身の9人の皆さまが昔ながらの工程で塩づくりをしています。職人の方は工場長を含め3名、従業員の方は5名、社長の9人の会社です。工場長は男鹿工房に来る前は会社員や漁師など様々な職種を経験されてきた方で、60歳を機にひょんなことから塩づくり職人となったそうです。塩づくりをはじめて今年で20数年、体力勝負の塩づくりを毎日丹精込めて作っています。従業員の方は塩を選別し、不純物があれば手作業で取り除きます。その後、充填作業からパッケージシールの貼り付けなど、商品になるまでの工程を協力しながら商品づくりしています。男鹿男子の特徴なのでしょうか、社長も男鹿工房に来る前は住宅メーカーに勤めていた経歴を持ち、異業種から塩業界に飛び込まれた志の高い方です。また日々塩のこと、働き方のこと、商品開発から営業までされているパワフルでお話し好きのステキな方です。商品のクオリティを守りながら、お客様の顔を思い浮かべて塩づくりにプライドを持って作り続けています。この手間を惜しむことのないプロ意識こそが、美味しい塩に繋がっているのだと思います。

 



男鹿工房の商品一覧

男鹿半島の塩 タッパー丸型 80g
¥376
男鹿半島の藻塩 タッパー丸型 80g
¥495
男鹿半島の塩 スタンドパック 200g
¥621
男鹿半島の藻塩 スタンドパック 200g
¥859