資源のある関市だから
MOKAはドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並ぶ世界三大刃物産地のひとつ、岐阜県関市に1948年に創業したサンクラフトさんが作っています。包丁だけでなく、キッチンツールや調理小物など数多くの商品を開発・製造を行っています。
関市内中心部を流れる清流 長良川の周りには自然豊かな緑があり、良質な土もあります。刃物づくりに欠かせない水と土の資源が揃っているのです。関市が刃物の街として発展した歴史は古く、鎌倉時代に「良質な水と土」を求めて京都から日本刀をつくる職人=刀匠(刀鍛冶)が移り住んだことから始まります。そんな関の刃物は「折れず、曲がらず、よく切れる」と言われて今でも人気があるのは言うまでもありません。
関市内中心部を流れる清流 長良川の周りには自然豊かな緑があり、良質な土もあります。刃物づくりに欠かせない水と土の資源が揃っているのです。関市が刃物の街として発展した歴史は古く、鎌倉時代に「良質な水と土」を求めて京都から日本刀をつくる職人=刀匠(刀鍛冶)が移り住んだことから始まります。そんな関の刃物は「折れず、曲がらず、よく切れる」と言われて今でも人気があるのは言うまでもありません。

切れ味だけじゃない
関の刃物の原点は、刀をつくっていた時代に遡ります。刀づくりの刃付け技術が今に受け継がれ、包丁づくりに応用されていているのです。この刃付け技術が包丁の最も重要な役割である「切れ味」を生み出しています。刀身は切れ味が良く、長切れし、錆びにくいモリブデンバナジウムステンレス鋼を、ハンドルは耐食性の高い18-8ステンレスを使用しています。異なる性質の金属を溶接でつなぎ合わせ、溶接部分は熟練の職人が1本1本丁寧に研磨して一体化させます。同じステンレスでも硬質ステンレスと軟質ステンレスを溶接すると通常は「溶接割れ」と言う現象がおきます。サンクラフトさんではこうした「ひと工程」を加えることで溶接割れが起きないように工夫しています。古くから受け継がれてきた包丁づくりの全ての伝統技術が集結してMOKAは出来上がっています。

デザイナーの想い
MOKAは、器や家具、ラケット、橋(鶴見つばさ橋)など数多くのデザインを手掛けた国際的な工業デザイナー川上元美氏とのコラボから生まれました。川上元美さんは東京藝術大学大学院の修士課程を終了後、ミラノにあるアンジェロ・マンジャロッティ建築事務所に勤務し、1971年に川上デザインルームを設立します。
MOKAの開発前、キッチン用品のデザインは皆無だったので、実際に台所に立ち、色々な食材を包丁で切りながらデザインを詰めていきます。ちょうどその頃、食洗機の普及が高まり、包丁も食洗機対応のものが求められていたので、オールステンレスの包丁を開発することになります。オールステンレスにすることで、ハンドルとのつなぎ目が無くなり、清潔かつ丈夫で扱いやすいハイクオリティーを実現することができました。デザインは広く受け入られるようにシンプルで美しく、特に包丁を持った時のバランスと、ハンドルの握り具合の使用感にこだわっています。「MOKA」は川上元美氏のイニシャル(MOTOMI KAWAKAMI)から名づけられています。2008年度グッドデザイン・中小企業庁長官賞を受賞しています。
MOKAの開発前、キッチン用品のデザインは皆無だったので、実際に台所に立ち、色々な食材を包丁で切りながらデザインを詰めていきます。ちょうどその頃、食洗機の普及が高まり、包丁も食洗機対応のものが求められていたので、オールステンレスの包丁を開発することになります。オールステンレスにすることで、ハンドルとのつなぎ目が無くなり、清潔かつ丈夫で扱いやすいハイクオリティーを実現することができました。デザインは広く受け入られるようにシンプルで美しく、特に包丁を持った時のバランスと、ハンドルの握り具合の使用感にこだわっています。「MOKA」は川上元美氏のイニシャル(MOTOMI KAWAKAMI)から名づけられています。2008年度グッドデザイン・中小企業庁長官賞を受賞しています。
MOKAの作り手のこと

包丁を作る上でオートメーション化されて品質向上した工程もありますが、多くの工程にはその工程ごとに担当する職人がいます。例えば「プレス」では、一枚の金属板から包丁の形に打ち抜く作業があります。求めやすい価格帯で提供できるよう、金属板を無駄なく効率よく打ち抜くことでコストカットするのもその道の職人だからなせる技です。「刃付け」では何段階もの砥石を用いて一本一本手で刃を出して(付けて)いきます。仕上げの作業「研磨」では羽布(ばふ)と呼ばれる布が高速で回転しているところに絶妙な力の入れ具合で磨きを上げます。岐阜県関市の刃物産業は分業制で成り立っており、数工程は外注先で加工を行います。目には見えないキズを見つけるために「探傷剤(たんしょうざい)」と言う薬品を使って傷を見つける検品をしてたり、切れ味を一本一本ウレタンをカットして行っています。サンクラフトさんの高い品質は、これらの徹底した検品にも表れています。
刃物づくりの伝統技術を今に受け継ぎながら、暮らしを楽しくするキッチン用品を開発する柔軟な姿は、これから先も使い手のことを思いながら今以上の品質を守り、新しい商品が生み出されていくことと思います。
刃物づくりの伝統技術を今に受け継ぎながら、暮らしを楽しくするキッチン用品を開発する柔軟な姿は、これから先も使い手のことを思いながら今以上の品質を守り、新しい商品が生み出されていくことと思います。
MOKAの商品一覧
![]() ¥5,500 | ![]() ¥6,600 | ![]() ¥7,150 |
![]() ¥6,050 |