クミン香るムサカ

ムサカと言うと、ギリシャ料理をイメージするかもしれません。本来、ムサカは東地中海沿岸の伝統的な野菜料理のことです。ギリシャのムサカは、ラザニアのような重ね焼きですが、今回ご紹介するエジプトのムサカは、クミンシードとコリアンダーパウダーのスパイスの効いたミートソースに近い煮込み料理です。この2種類のスパイスには抗酸化作用があり、老化やがん、生活習慣病などの予防に期待できます。カレーなどにもよく使うスパイスなので、揃えておきたい基本のスパイスです。クミンシードは、ホールスパイスの中でも多用され、食欲不振や肝機能障害、胃弱などに効果があり、コリアンダーパウダーは、肝機能障害や風邪、炎症緩和などに効果があります。寒い冬にはもってこいの一品です。パスタのソースとしても美味しくお召し上がりいただけます。

1．玉ねぎとにんにくをそれぞれみじん切りにします。鍋にEXVオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で炒め、香りが立ってきたら、続いてクミンシードを入れ、さらに炒めて油に香りを移します。玉ねぎを加えてしんなりなるまで炒めます。
クミンシードは油と相性がとても良いスパイス。泡が出てこんがり焦げ茶色になり、弾け始めるくらいが美味しさの目安。　
姫野作.本格手打 段付鍋 8寸 内側に段がある段付鍋は吹きこぼれにくく、煮込み料理におすすめ！更にこの段にせいろを安定して置くことができるのが魅力。持っておきたい鍋のひとつ。

2．次にナスの下ごしらえをします。まず、ヘタを切り落とし、8mmの輪切りにカットします。180℃くらいに熱した油に入れて素揚げし、色止めしておきます。
油の温度は菜箸を水で濡らし、軽く拭き取ってから油の中に箸先を入れて確認します。箸先から細かい泡が出る頃合いが170〜180℃の目安。
nakaoヤットコ鍋 18ｃｍ 取手がないから、調理時に隣の鍋の邪魔にならず便利！日本の暮らしに合う便利な鍋。

3．1.の鍋に牛ひき肉を入れて色が変わるまでしっかりと炒めます。トマトホール缶を手で潰しながら鍋に加え、煮立ったら水とトマトピューレ、コリアンダーパウダー、男鹿半島の塩、黒胡椒を加えてさらに煮込んでいきます。最後に2.の素揚げのナスを入れて全体が馴染むまで中火でよく煮込みます。味を調整して出来上がり。