武田晒工場

作り手みなさまのこと

「株式会社武田晒工場」さんは、初代・武田菊松さんが大阪府堺市毛穴村の地に1911年に創業され、110年以上続く、歴史ある和晒工場です。晒(さらし)工程に従事される技術者の方をはじめ、卸し先毎に生地を仕分けする方、商品開発に携わる方など、20名で商品をつくられています。
生地のサイズには、「さささ」を含めた小巾(こはば)と呼ばれる巾40cm未満の生地から、広巾(ひろはば)と呼ばれる巾40cm以上のシーツや法被(はっぴ)などに使われる生地があり、生地の種類も糸が太い帆布から糸の細いガーゼまで、多岐に渡る「和ざらし」の商品があります。

画像提供元:株式会社武田晒工場

晒(さらし)の工程では、まだまだ人の手が必要な作業が多くあります。例えば、角槽(釜)から生地を取り出す「釜出し」という作業は人の手で行います。現在はクレーンで引き上げていますが、昔は釜の中に入り、生地を出していたそうです。脱水工程も人の手で行っており、一つ一つ生地を脱水機に入れ、状態を見極めています。乾燥工程でも人の手が必要となります。

画像提供元:株式会社武田晒工場

脱水された生地を広げ、一枚一枚ミシンで繋ぎ合わせていき、長い一枚の生地をつくります。こうして出来た生地をローラー式の乾燥マシンに入れ、出てくる生地を取り出す人の手も必要となってきます。和晒ができるまでにはつくられている人の手が各工程に入っているからこそ、和晒ならではのふんわりと「やわらかな」風合いが感じられるのだと思います。

晒産業が著しく衰退する現代において、伝統技術を後世に残し、産業の活性化を⽬指している活動が評価され、現在の社長 武田 清孝さんは2017年に黄綬褒章を叙勲されました。また、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の12「つくる責任つかう責任」の部門で金賞も受賞されています。
日本の伝統技術から生まれる「和ざらし」を、使いやすく、私たちの日々の暮らしに馴染んでくれる「さささ和晒ロール」は「武田晒工場」さんがこれまで受け継いできた伝統技術の賜物が、使う人の暮らしにスッと溶け込んで、ずっと使い続けたいと思える商品になっているのだと実感しました。
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