ambai

株式会社フォームレディ

暮らしに根差す道具づくりを志すとともに、日本の仕事にこだわっています。地域の特色、技、素材、そして心意気を生かして使い手にとっていい塩梅(ambai)となる道具を目指してものづくりされているambai。いつまでも使い続けられ、そのために、いつまでも、作り続けられる道具を作りたい。その思いがambaiの原点です。産地の職人や伝統技術とのつながりを大切に考え、家具デザイナーの小泉誠さんがデザインし、地域の活性化にも力を注いでいます。
画像提供元:株式会社フォームレディ

ambaiの作り手のこと

土地の特性を活かしたものづくりのambaiは、日本の作り手がそれぞれの得意分野でひとつのブランドを作り上げています。

1. 新井製作所

伊勢神宮式年遷宮のご神木の里としても名が知られている岐阜県付知(つけち)は、豊かな木材資源を背景に多くの木工産業がある産地です。その土地で製材から製品にするまでを一貫して行う新井製作所さん。原木から適材適所の板材を無駄なく切り分けることは、長い経験と知識が必要です。それをなんなく、やり遂げてしまう。そんな新井製作所さんのまな板は、丁寧な仕上げで手触りが心地よいほどです。付知で育つ木曽五木といわれる地元の針葉樹。1年後には1年後の、10年後には10年後の、使うほどに年月を重ねた表情を持つ道具に仕上がっていきます。針葉樹は柔らかくて傷がつきやすい素材ですが、使い手にとっては香りがよく、軽くてとても扱いやすい素材です。

2. 土佐龍

良質な四万十ひのきを扱う高知県須崎市の土佐龍さん。四万十ひのきの特長のひとつは、南に位置している土地柄、光合成が活発に行われ大きく強く育ちます。また、高知県は台風が多く、非常に強い風が吹くため、その風に耐えるために油成分が多くなり、抗菌・抗カビ効果が高く、水切れがよく、早く乾きそのため長持ちします。土佐龍さんでは作る前の木材をしっかり3〜6ヵ月かけて天然乾燥して作りはじめます。そうすることで樹木本来の機能を失わない安全な状態を保ったまま製品にすることができるのです。

3. 馬場刃物

馬場刃物さんのある大阪府堺市は鋼の包丁づくりの産地で、特に刃付けの技術に優れています。ambai包丁はステンレス製のため、ステンレス包丁に強い、岐阜県関市とタッグを組んで製造されています。馬場刃物さんの鋼の包丁の技術と目利き力を活かして、新たなものづくりとして生まれました。

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